// ANALYST NOTE
バイオものづくりは「『ウェット』領域(実際の培養・発酵・生産プロセス)の成熟度が国際競争力を決定する」という認識のもと、NEDOが関西圏・関東圏に複数のバイオファウンドリ拠点を整備してきた成果が実装段階に入りつつある。象徴的な事例が「スマートセルによるリコピン大量生産技術」で、すでに商用スケールでの培養実証を完了し、2026年度内に一貫製造体制を構築・商用展開を開始する計画だ。一方で「国内バイオファウンドリの利用希望は増大」しており、人材育成プログラムが「毎回受講希望者に追いついていない」という需要超過の状況も明らかになっている(経産省、2024年)。
11.9兆円
2040年売上目標
バイオものづくり分野における我が国企業の売上(合計)目標(政策目標として示されている値)
2026年度内
リコピン商用展開
スマートセルを用いたリコピンの一貫製造体制構築・商用展開開始計画(NEDO)
関西30L
関東3kL
バイオファウンドリ規模
関西圏拠点:スマートセル開発〜小規模(〜30L)。関東圏拠点:中規模スケール(〜3kL)の生産実証・プロセス開発
利用希望増大
人材育成が追いつかず
国内バイオファウンドリの利用希望は増大。小型・パイロット培養槽の人材育成プログラムも受講希望者に追いついていない
直近2ヶ月の重要動向(2026年4〜5月)
// 官の動き
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NEDO「カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発」(バイオものづくりプロジェクト、2020〜2026年度):最終年度(2026年度)に向けた成果の社会実装が本格化
NEDO・JBA
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NEDO「スマートセルによるリコピンの大量生産技術を開発」:商用スケール培養実証完了を発表(2026年3月)。化粧品・サプリメント・食品分野での需要拡大に対応
NEDO 2026.3
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Greater Tokyo Biocommunity(GTB)協議会:JBAが事務局となり、東京都心から100km圏内(川崎・横浜・千葉・つくば等)の拠点をネットワーク化する国際的バイオコミュニティ形成を推進
NEDO
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NEDO・JBA:バイオものづくり技術を保有する企業と関心ある企業間のマッチング機会を創出する場の立ち上げを推進中
経産省 2024
// 民の動き
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RITE(地球環境産業技術研究機構):スマートセルプロジェクトから継続して産業用スマートセル創出技術を開発中。カテコール(芳香族化合物)の生産技術開発を通じて各技術の実証検討を実施
RITE
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GI基金参画企業:CO2吸収等の評価・測定方法、ガス発酵に関する安全基準、LCA、国際標準化、ブランディング手法、菌株・データ等の協調領域で企業間連携を開始
経産省 2024
重要プレイヤー・拠点マップ
| 機能・地域 |
主要プレイヤー |
政策対象・直近動向 |
| 関西圏バイオファウンドリ |
NEDO拠点、複数大学・企業 |
スマートセル開発〜小規模(〜30L)。スマートセルプロジェクトの中核 |
| 関東圏バイオファウンドリ |
NEDO拠点(川崎・横浜・千葉・つくば等) |
中規模スケール(〜3kL)の生産実証・プロセス開発。Greater Tokyo Biocommunity構想の中核 |
| 研究機関 |
RITE、産総研、大学(東大・京大等) |
スマートセル創出技術・オミクスデータ蓄積による育種改良の研究を継続 |
| 国際バイオコミュニティ |
JBA(バイオインダストリー協会) |
Greater Tokyo Biocommunity(GTB)協議会の事務局として国際連携を推進 |
| 応用先(高付加価値製品) |
化粧品・サプリメント・食品メーカー(リコピン等) |
スマートセル由来リコピンの2026年度内商用展開が先行事例 |