// ANALYST NOTE
㉕防災技術は、27分野の中で唯一「防災庁設置」という新たな省庁の創設が政策実装の基盤になっている分野だ。政府は2025年12月26日の閣議で防災庁設置の基本方針を決定し、2026年通常国会に関連法案を提出、2026年秋(11月ごろ)の設置を目指している。首相を組織の長とし、防災相を配置、各府省庁への勧告権を持つ内閣直下の強力な組織となる。また第1次国土強靱化実施中期計画が令和7年6月6日に閣議決定され、防災に係る官民投資の枠組みが明確化されている。G20南アフリカサミット(2025年)首脳宣言にも「災害強靱性・対応の強化」として防災への事前投資が明記された。他の成長分野との違いとして、防災技術は「市場規模が小さく民間の自発的な投資が難しい」という構造的課題を抱えつつも、「世界の自然災害管理システム市場が2024年9.6兆円から2030年約19.4兆円へ2倍成長」という市場の追い風もある。
2025年12月26日
防災庁設置基本方針 閣議決定
2026年通常国会に法案提出、2026年秋(11月ごろ)設置目標。首相官邸周辺に本庁、2027年度以降に防災局2カ所
令和7年6月6日
第1次国土強靱化実施中期計画 閣議決定
防災・国土強靱化の取組に係る官民投資の枠組みが明確化。電力・通信・交通・医療の強靱化など民間部門の取組を含む
約1兆円→約2兆円
防災分野 日本企業の海外売上目標
2024年約1兆円→2030年約2兆円。政策目標として示されている値
96%
世界の災害対応資金(発災後配分)
世界の災害対応関連資金(保険・財政)の96%が発災後の緊急対応・復旧に投入。事前投資への転換が国際的課題
直近2ヶ月の重要動向(2026年4〜5月)
// 官の動き
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2025年12月26日
:防災庁設置基本方針を閣議決定。首相を長とし、他府省庁への勧告権を持つ内閣直下組織として2026年秋(11月ごろ)設置目標
日経 2025.12
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2026年通常国会:防災庁設置関連法案を提出・審議中。2027年度以降に地方「防災局」2カ所設置を計画
公明党 2026.2
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第1次国土強靱化実施中期計画(令和7年6月6日閣議決定):防災・国土強靱化に係る重点投資の枠組みが確定。電力・通信・交通・医療の強靱化を民間部門も含めて推進
ロードマップ素案 2026.3
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防災DX官民共創協議会・インフラメンテナンス国民会議・気象ビジネス推進コンソーシアム:産官学民連携プラットフォームが継続稼働中
ロードマップ素案 2026.3
// 民の動き
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自動施工・遠隔施工技術:建設機械の自動化・遠隔操作技術が国内実証から海外展開へ。担い手不足と安全性向上を同時実現する技術として注目
ロードマップ素案 2026.3
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インフラ点検技術(ドローン・AI):⑦無人航空機分野と連携した橋梁・トンネル・ダム等の非破壊点検技術の商用展開が拡大
各種報道
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衛星・AI活用の被災状況把握:SAR(合成開口レーダー)衛星×AIによる災害発生後の広域被害状況の迅速把握技術の実証・商用化が進行中
各種報道
日本の強みのある防災技術カテゴリー
| カテゴリー |
具体的技術・製品 |
市場・競合状況 |
| 自動施工・遠隔施工 |
建設機械の遠隔操作・自律施工、災害現場への無人アクセス技術 |
担い手不足対応として国内需要強い。海外でも導入が見込まれる有望技術(ロードマップ素案) |
| インフラ老朽化対策技術 |
ドローン・AI点検、センサー内蔵インフラ、非破壊検査技術 |
⑦無人航空機分野と連携。高度経済成長期インフラの老朽化が国内外で深刻化 |
| 災害リスク関連技術 |
地震・水害等の観測・早期警戒システム、衛星・AI活用の被災状況把握、気象予測 |
日本気象協会等が気象ビジネスで海外展開推進。UNDRR(国連防災機関)からも高い期待 |
| 防災資機材 |
仮設住宅・防災備蓄資機材・避難支援機器等 |
フェーズフリー(平時・有事両用)製品として民間需要も創出可能 |
| 事前防災・インフラ整備 |
堤防・防潮堤・地盤改良技術等 |
ODAを通じた途上国への技術・資金の両面でのパッケージ展開が有望 |