| 役割 | 主要プレイヤー | 政策対象・直近動向 |
|---|---|---|
| 造船所(大手) | 今治造船・ジャパンマリンユナイテッド(JMU)・三菱造船・川崎重工・大島造船所 | ゼロエミッション船の建造体制整備が急務。GI基金・GX経済移行債が設備投資を支援 |
| 舶用エンジンメーカー | ジャパンエンジンコーポレーション(J-ENG)・三菱重工・IHI原動機 | アンモニア・水素燃料エンジンの開発が最重要。J-ENGがAFMGCのエンジンを担当 |
| 海運会社(アンカー顧客) | 日本郵船(NYK)・商船三井・川崎汽船(K Line) | ゼロエミッション船の最初の発注者として「初期需要創出」を担う。NYKがAFMGCを発注済み |
| バンカリング(燃料供給) | ENEOS・岩谷産業・住友商事 | アンモニア燃料の港湾での燃料供給体制整備が2026〜2028年の重要課題 |
| 国際標準化・ルール形成 | 日本海事協会(ClassNK)・国土交通省・国際海事機関(IMO) | ClassNKがアンモニア燃料船ガイドラインを策定済み。IMOでの国際ルール主導が継続中 |
中国 中国造船所が世界シェア約50%を占め低コスト量産で圧倒。ただしゼロエミッション船の技術開発は遅れており「重油燃料船での競争力→ゼロエミッション船での技術的遅れ」というパターンの可能性がある。
韓国 HD現代(旧現代重工業)・サムスン重工業・韓進重工業が大型LNGタンカー・コンテナ船で高シェア。メタノール燃料船での受注も積み上げ中。
欧州 デンマーク(AP Møller-Maersk)・ノルウェー(Equinor)が2024年からメタノール燃料コンテナ船を商業運航中。欧州のCPRS(炭素価格設定制度)が欧州域内航路での脱炭素化インセンティブとして機能。
韓国 サムスン重工業・HD現代がメタノール燃料コンテナ船・LNGタンカーで受注拡大。アンモニア燃料船でも開発を加速しており、日本との先行競争が激化。
欧州 EU-ETS(欧州排出権取引制度)が2024年から海上輸送に適用開始。CO2に価格を付けることでゼロエミッション船の経済合理性を高める制度設計が先行。日本の「GX経済移行債による導入支援」と政策設計の思想が異なるが、「ゼロエミッション船の需要創出」という目的は共通。
本レポートは、公開されている政府資料・報道・企業IRをもとに編集した情報提供を目的としたものであり、投資助言・投資推奨を目的とするものではありません。データ基準時点:2026年04月〜05月。