// ANALYST NOTE
2026年3月27日、積水化学工業がフィルム型ペロブスカイト太陽電池「SOLAFIL(ソラフィル)」の事業を正式開始し、日本で初めての商用販売が始まった。大阪府堺市(旧シャープ工場)への約3,150億円投資・GXサプライチェーン構築支援事業(半額補助)が確定し、2027年度の100MW稼働ラインが具体化している。一方で中国GCL傘下のGCLペロブスカイトが2026年7月をめどにタンデム型ペロブスカイト太陽電池の量産販売を日本でも開始する予定であり、タンデム型では中国勢が先行する状況も生じている。環境省は2026年度から地方公共団体・民間事業者向けの導入支援補助を開始し、同年3月30日には政府保有建築物へのペロブスカイト太陽電池の率先導入方針を公表した。
2026年3月27日
SOLAFIL事業開始
積水化学のフィルム型ペロブスカイト太陽電池「SOLAFIL」が商用販売開始。日本初の商用フィルム型製品
約3,150億円
積水化学 堺工場投資
5年間でGW級ライン構築。GXサプライチェーン構築支援事業で半額補助
約9万kW
政府建築物ポテンシャル
政府保有建築物へのペロブスカイト太陽電池の設置可能量の試算(環境省、2026年3月30日)
約30%
ヨウ素の世界シェア
ペロブスカイト太陽電池の主原料ヨウ素について日本が世界シェアの約30%を占める。資源面での強み
直近2ヶ月の重要動向(2026年4〜5月)
// 官の動き
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2026年3月30日
:環境省が「政府部門におけるペロブスカイト太陽電池の率先導入について」を公表。政府保有建築物へのペロブスカイト太陽電池導入を率先して進める方針を決定。政府建築物の設置可能量は約9万kWと試算
環境省 2026.3
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環境省:地方公共団体・民間事業者向けの導入支援補助を2026年度より開始。第1回公募で5件(計約80kW)を採択
環境省 2026.3
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GI基金(648億円):積水化学・パナソニック・東芝・エネコートテクノロジーズ等へ研究開発・実証を支援中。2030年度に年間製造能力200〜300MW以上の量産構想を有する3社がGI基金を活用した研究開発を進行
経産省 2026.3
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GXサプライチェーン構築支援事業:積水化学の生産設備構築費用の約半額を補助(フィルム型・レーザー加工装置を対象に2024年末に2社採択済み)
経産省 2025.5
// 民の動き
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2026年3月27日
:積水ソーラーフィルム株式会社(積水化学グループ)がフィルム型ペロブスカイト太陽電池「SOLAFIL」の事業開始を発表。大阪府堺市の旧シャープ工場に100MWの生産ライン新設(2027年度稼働予定)
積水化学 2026.3
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2026年3月24日
:国内初のフィルム型ペロブスカイト太陽電池を用いた営農型太陽光発電設備の水田での取り組みを開始
積水化学 2026.3
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中国GCLペロブスカイト:タンデム型ペロブスカイト太陽電池の量産販売を2026年7月をめどに日本でも開始する予定。日本のカネカは2028年度の製品販売を計画しており、タンデム型では中国勢が先行する構図
ニュースイッチ 2026.4
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リコー×東京都:東京都庁舎およびお台場海浜公園にペロブスカイト太陽電池を搭載した庭園灯41基の設置を発表(2026年3月)
リコー 2026.3
重要プレイヤーマップ
| 区分 |
主要プレイヤー |
政策対象・直近動向 |
| フィルム型(量産先行) |
積水ソーラーフィルム(積水化学) |
2026年3月27日「SOLAFIL」事業開始。堺市工場2027年100MW稼働・2030年GW級目標 |
| フィルム型(研究開発) |
エネコートテクノロジーズ、東芝、パナソニック |
GI基金でフィルム型の低コスト・大面積量産技術開発を継続 |
| タンデム型(開発) |
カネカ、AGC+パナソニック環境エンジニアリング |
カネカは2028年度製品販売を計画。タンデム型では中国GCL傘下が2026年7月に先行 |
| 施工・設置技術 |
積水化学(積水ソーラーフィルム)、日軽エンジニアリング、NTTデータ |
壁面設置に向けた改良工法開発(2025年10月〜2029年3月) |
| 公共機関・実証フィールド |
東京都、福岡市、環境省 |
東京都庁舎・お台場への設置、神戸空港実証、環境省率先導入方針 |