課題・政策パッケージ編|水素等
本記事は、戦略17分野・先行検討技術⑳「水素等」について、官民投資ロードマップ素案(日本成長戦略会議 第3回、2026年3月)の「(3)官民投資促進に向けた課題と政策パッケージ」構造に沿って、なぜ水素の需要創出と価格低減が進まないのかを整理した政策モニタリングレポートです。
このレポートでわかること
- 「供給側は安定した需要が見込めないと投資に踏み込めず、需要側は安定・安価な供給が見込めないと購入契約に踏み込めない」という水素分野全体を貫く鶏と卵問題
- ガスタービン:安定した需要が見込めず能増投資に踏み込めない・大規模水素輸送技術の未確立
- 水電解装置:大型化・モジュール化・量産体制構築が道半ば・コスト低減が必要
- 液化水素関連機器:受入インフラ(貯蔵・バンカリング)の整備が必要・商用実績が乏しく投資判断に至らない
- 燃料電池:インフラ不足×車両価格の高さ×水素価格の高さの3つ巴+中国製量産による価格低減圧力
- 対象読者:日本の産業政策・水素エネルギー・GX分野をモニタリングしている方、三菱重工・川崎重工・トヨタ等関連銘柄への投資を検討している個人投資家の方
KPIサマリー(2026年05月時点)
| 指標 | 数値 | 出典 |
|---|---|---|
| 停滞シナリオでの水素等需要 | 100万トン未満(2030年) | みずほ銀行(2026年3月25日) |
| 足下の水素供給価格(全国平均) | 1,731円/kg-H2(税別) | みずほ銀行(2026年3月25日) |
| 水素供給コスト 2030年目標 | 100円/Nm3(334円/kg-H2・CIF価格) | 資源エネルギー庁 |
| 長期脱炭素電源オークション 水素換算需要(第1・2回) | 約25万t(価格差支援確保は一部) | みずほ銀行(2026年3月25日) |
| 官民累計投資目標(10年) | 7兆円以上 | ITmedia(2026年4月) |
4製品別の課題詳細・政策パッケージの官民動向・停滞シナリオの条件分析・全出典一覧を収録したHTMLレポートを上記リンクで公開しています。
📌 「政策実装・官民投資編」(今どこまで政策が動いているか)も合わせてご覧ください。
本記事は業界構造の理解を目的とした情報提供です。投資判断・転職判断はご自身の責任で行ってください。データ基準時点:2026年04月〜05月。