業界分析|高市政権「戦略17分野」先行検討技術②フィジカル・インテリジェント・システムの中核を担う半導体(企業動向・サプライチェーン編)
本記事は、フィジカル・インテリジェント・システムの中核を担う半導体分野について、 政府一次資料・企業公表資料に登場する企業とサプライチェーン構造を 事実と数値のみで整理した専用レポートです。
データ基準時点:2026年7月(政策情報は2026年6月24日閣議提示の官民投資ロードマップ(案)に基づく)
このレポートでわかること
- 官民投資68兆円(62項目中最大)・経済波及効果443.3兆円の決定内容
- 政府目標「2030年国内生産15兆円・2040年40兆円」と「System to Silicon」の中身
- コンピューティング・制御系・知覚系・駆動系という4機能別のサプライチェーン整理
- NVIDIA×Noetra(7/16)・TSMC熊本第2工場加速・タワーセミ助成など2026年7月の最新動向
- ルネサス(6/25)・ソニー(6/23)・ラピダス(2〜4月)の発表と政策の重なり
- 中長期で追うべき政策・事業マイルストーン
対象読者
- この業界への株式投資を検討している方
- 政策資金の流れる先を事実ベースで把握したい方
数値サマリー
| 項目 | 数値 | 出典 |
|---|---|---|
| 官民投資額(2040年度まで) | 68兆円(62項目中最大) | 官民投資ロードマップ(案)2026年6月24日 |
| 経済波及効果 | 443.3兆円 | 同上 |
| 世界半導体市場(2035年見込み) | 約190兆円 | 同上 |
| 政府目標:国内生産半導体売上高 | 2030年15兆円・2040年40兆円(政策目標として示されている値) | 同上 |
| 日本の世界シェア | かつて約50%→現在10%未満 | 同上 |
| ラピダスへの出資(2026年2月実行完了) | 政府(IPA)1,000億円+民間1,676億円=2,676億円 | 経産省 次世代半導体等小委員会資料 |
| ラピダス2026年度追加支援 | 6,315億円 | 2026年4月決定 |
4機能別サプライチェーンマップ・政府資料/IR登場企業の一覧・ 政策マイルストーン・リスク要因を収録した全11章のHTMLレポートを 上記リンクで公開しています。
直近の主な企業発表・政策動向(抜粋)
- NVIDIA・Noetra:ソフトバンク主導のNoetraと協力し、Rubin GPU約2万7,500基搭載の140MW級「Vera Rubin AIファクトリー」構築を発表。トヨタ・富士通・ソニーグループ等とのフィジカルAI実装連携も提示(2026年7月16日)
- TSMC:4〜6月期決算で過去最高益を更新。CEOが熊本第2工場の2028年量産開始に向けた建設加速を示唆(2026年7月中旬)
- タワーセミコンダクター:富山・新潟でシリコンフォトニクス/SiGeの生産能力拡大へ約6,000億円の投資を発表。経産省は最大約1,600億円の助成を決定(2026年7月)
- ルネサスエレクトロニクス:投資家向け説明会「Capital Market Day 2026」で、2030年以降の成長エンジンをフィジカルAI・SDVと位置づけ(2026年6月25日)
- ソニーグループ:株主総会でフィジカルAIを次の技術トレンドとし、イメージセンサーの商機に言及(2026年6月23日)。5月8日にはTSMCと次世代イメージセンサーを開発・生産する合弁会社設立へ基本合意を発表
- ラピダス・キヤノン・富士通:キヤノンが国内大手初の2nm半導体試作委託を発表(2026年4月)。富士通が委託する1.4nm級半導体の開発も報道。千歳で後工程パイロットラインが稼働開始し、2027年の量産開始を目指す
各社の役割・サプライチェーン上の位置づけの詳細はHTML本編で整理しています。
本記事は業界構造の理解を目的とした情報提供です。 特定銘柄の売買を推奨するものではありません。 投資判断はご自身の責任で行ってください。