飛露喜（ひろき）とは
「飛露喜（ひろき）」は、福島県会津坂下町の廣木酒造本店が醸す銘酒。
1999年の登場以来、“モダン日本酒”という新たな潮流を生み出した伝説的ブランドです。
それまで日本酒は「淡麗辛口」が主流でしたが、飛露喜はそこに芳醇な香りと米の旨味を融合。
それでいて、後味は驚くほど透明感があり、“旨いのにキレる酒”として全国の酒ファンを魅了しました。
現在も入手困難なプレミア銘柄のひとつでありながら、
その人気に慢心せず「常に進化を続ける蔵」として業界をリードし続けています。
（画像はイメージです）
蔵元ストーリー｜廣木酒造の奇跡
廣木酒造は、明治24年（1891年）創業。
しかし、バブル崩壊後の酒業不振で一時は廃業寸前にまで追い込まれました。
そんな状況を立て直したのが、現蔵元の廣木健司氏。
1990年代後半、まだ「吟醸酒＝特別なもの」という時代に、
“純米吟醸を普段飲みできる価格で”というコンセプトで「飛露喜」を誕生させます。
その味わいは瞬く間に口コミで広がり、
今や「日本酒の新時代を切り開いた銘柄」として語り継がれる存在となりました。
味わいの特徴
飛露喜の魅力は、旨味と透明感の両立。
芳醇ながら決して重くなく、余韻はすっと消えるようなキレの良さ。
- 香り：メロン、洋梨、白桃を思わせる果実香
- 味わい：米のふくよかな旨味と酸味のバランス
- 余韻：後味のキレが抜群で、食事を引き立てる
どの温度帯でも美味しく、冷やでも常温でも楽しめる万能さも人気の理由です。
「米の旨味」と「透明感」という、一見相反する要素を同時に実現した革新的な日本酒です。
こんな人におすすめ
- モダン日本酒が好き、香りと旨味のバランスを求める人
- “フルーティーだけど甘すぎない”酒を探している人
- 食事と一緒に楽しみたい人
- 一歩上の日本酒ギフトを贈りたい人
飛露喜は、初心者にも通にも愛される“万能型の美酒”。
「初めての高級日本酒」としても最適な一本です。
ペアリング提案
🍣 和食ペアリング：出汁と旨味の調和
飛露喜の柔らかな旨味と繊細な香りは、和食との相性が抜群。
米の甘みと出汁のうま味が重なり、料理の輪郭を際立たせます。
おすすめ料理：
- 鯛の昆布締め
- 金目鯛の煮付け
- 炙り鰹のたたき
- 天ぷら（塩）
- 炊き込みご飯
上品な甘みと酸が、和の出汁文化に完璧にマッチします。
🍖 洋食ペアリング：バターのコクを包み込む旨味
飛露喜の軽やかな酸味と透明感は、バターやチーズ系の洋食にもよく合います。
余韻がスッと消えるため、油の重さを感じさせません。
おすすめ料理：
- 鶏のハーブロースト
- 鮭のムニエル
- キノコのクリームパスタ
- チーズリゾット
- カルパッチョ
華やかな香りがワイン的でありながら、米の旨味がしっかりと存在。
洋食との“架け橋”になる日本酒です。
シリーズ紹介
- 飛露喜 純米吟醸：ブランドの象徴。香りと旨味のバランスが完璧。
- 特別純米酒：旨味をより強調した一本。常温でも美味しい。
- 大吟醸：果実香と繊細なキレ。特別な日向け。
- 愛山・雄町・山田錦シリーズ：酒米ごとの個性が楽しめる限定版。
- 吟醸生詰（通称：黒飛露喜）：フレッシュでジューシーな限定流通酒。
それぞれに共通するのは、派手すぎない“自然体の旨さ”。
どれを選んでも「これぞ飛露喜」と感じられる安心感があります。
ギフト適性
飛露喜は、上品で親しみやすいラベルデザインと確かな味わいで、ギフトにも最適。
高級感はあるものの、堅苦しくなく、センスの良さを印象づけます。
おすすめギフトシーン：
- 誕生日・記念日の贈り物
- 日本酒好きへのプレゼント
- 接待・お祝い・内祝い
- 海外の方へのおみやげ
特に「純米吟醸」「大吟醸」はギフト包装との相性も良く、贈答用として人気です。
飲み方アドバイス
- 温度帯： 冷や（10〜15℃）が最もおすすめ。
- 酒器： ワイングラスや薄口グラスが◎
- 保存： 冷暗所または冷蔵庫で保管。
開栓後も香りが長持ちするので、数日かけて変化を楽しむのも一興。
冷やせば透明感、常温では旨味が立ち上がります。
まとめ
飛露喜は、現代日本酒の礎を築いた存在。
“旨味と透明感の共存”という理想を実現し、今なお進化を続けています。
派手ではなく、誠実。
柔らかくも芯のある味わいは、造り手・廣木氏の人柄そのもの。
一口飲むたびに「日本酒ってこんなに美しい飲み物なんだ」と感じさせてくれる、
まさにモダン日本酒の原点です。
