日本茶知識・情報2025-10-30

煎茶とは|日本で最も親しまれるお茶の王道

日本人に最も親しまれている煎茶。産地・製法・味・香り・淹れ方をやさしく解説。おいしい煎茶の選び方やおすすめも紹介します。

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日本人に愛され続けるお茶、煎茶 🍵

日本茶の中でも最も多く飲まれているのが「煎茶」。
家庭・職場・おもてなしの場まで、どんなシーンにも馴染むお茶です。

同じ「緑茶」でも、煎茶は香り・旨味・渋みのバランスが取れた万能選手
この記事では、煎茶の特徴・製法・味わい方をわかりやすく解説します。


煎茶とは?

煎茶は、日本茶の約7割を占める代表的な緑茶です。
収穫した生葉をすぐに蒸して酸化を止め、揉みながら乾燥させて仕上げます。

💡 ポイント

  • 発酵させない「不発酵茶」
  • 鮮やかな緑色とさっぱりした香り
  • 温度次第で味が大きく変化する繊細な茶

煎茶の味と香りの魅力

煎茶の最大の魅力は、一杯ごとに変化する深みです。

  • 最初の一煎目:まろやかで甘みが強い
  • 二煎目:やや渋みと香ばしさが増す
  • 三煎目:軽く爽やかに締めくくる

香りは「新緑のように清々しい」と表現されることもあります。
まさに、自然そのものの香味を楽しめるお茶です。


煎茶の主な産地

日本全国で栽培されていますが、特に有名なのは以下の地域です。

  • 静岡県:日本一の生産量。掛川・牧之原などは「深蒸し煎茶」が有名
  • 鹿児島県:温暖な気候で早摘み新茶が多い
  • 京都府宇治:伝統的な香りと旨味のバランスが魅力
  • 三重県伊勢:香ばしさと優しい味わいで人気

産地によって「香り」「色」「コク」に個性があり、飲み比べも楽しいお茶です。


煎茶の製法

  1. 蒸す(殺青)
     収穫直後の茶葉を蒸し、酸化酵素を止める。
     これにより鮮やかな緑と爽やかな香りが生まれる。

  2. 揉む(成形)
     茶葉を揉みながら乾かすことで、味を均一にし、保存性を高める。

  3. 乾燥させる
     ゆっくりと乾かし、水分を約5%まで減らす。

この「蒸し時間の長さ」で、後述する「浅蒸し」「深蒸し」に分類されます。


浅蒸しと深蒸しの違い

煎茶の製法には、蒸す時間の違いで2タイプがあります。

  • 浅蒸し煎茶:蒸し時間が短く、香りが高く透明感のある味。
  • 深蒸し煎茶:長く蒸すことで、渋みが少なく濃厚な緑とまろやかさ。

深蒸しは特に静岡・掛川などで発展し、現代では主流になっています。


煎茶の正しい淹れ方

おいしい煎茶を淹れるには、お湯の温度と時間が決め手です。

🍵 基本の淹れ方(2人分)

  1. 茶葉:4g(ティースプーン2杯)
  2. お湯:160ml(80℃程度)
  3. 抽出時間:1分
  4. 急須を軽く回してから、最後の一滴まで注ぎ切る

💡 ポイント
お湯の温度を下げるほど、甘みが引き立ちます。
「ぬるめのお湯」でゆっくり淹れるのがコツです。


煎茶と合う食べ物

  • 朝食:焼き魚・味噌汁など和食との相性抜群
  • おやつ:和菓子やあんこ系スイーツ
  • 食後:口の中をさっぱりさせてくれる

煎茶は一日を通して飲める万能茶。
食中・食後どちらでも楽しめるのが強みです。


静岡の茶畑と湯呑みに注がれた煎茶のイメージ (イメージです)

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出典

  • 日本茶業中央会『煎茶の基礎知識』
  • 農研機構「蒸し時間と茶葉成分の関係」
  • 静岡県茶業研究センター「深蒸し煎茶の特性」
  • 日本茶インストラクター協会 教材資料

次回予告:「深蒸し煎茶とは|まろやかで濃い緑の魅力」

次回はシリーズ第3回として、
静岡を代表する「深蒸し煎茶」の特徴と、
そのまろやかさの秘密を紹介します。


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