日本茶知識・情報2025-11-02

深蒸し煎茶とは|まろやかで濃い緑の魅力

静岡を代表する『深蒸し煎茶』。濃い緑とまろやかな味わいの秘密、普通の煎茶との違い、淹れ方のコツを丁寧に紹介します。

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深蒸し煎茶とは? 🍃

「深蒸し煎茶(ふかむしせんちゃ)」は、
静岡県を中心に生まれた、日本茶の中でも特にまろやかなタイプ。

その名の通り、一般的な煎茶より**蒸し時間を長く(約2〜3倍)**することで、
渋みを抑え、まろやかでコクのある味わいに仕上げます。

緑が濃く、口当たりはやわらか。
「お茶が苦手な人でも飲みやすい」と人気の高いお茶です。


普通の煎茶との違い

比較項目普通の煎茶深蒸し煎茶
蒸し時間約30秒〜1分約1.5〜2分
茶葉の形細長く針状やや細かく砕ける
味わい渋みと香りのバランス甘み・旨味が強くまろやか
黄緑濃い緑・やや濁りあり
香り爽やかで軽やかやわらかく甘い香り

深蒸しにすることで、茶葉の細胞壁が壊れやすくなり、
旨味成分(アミノ酸)が多く抽出されやすいという利点があります。


なぜ静岡で深蒸しが発展したのか

静岡県・掛川や牧之原地域では、比較的厚い葉を持つ品種が栽培されていた、 または平坦な地形が多いため深蒸し製法が適していたという背景があります。

このため、通常よりも長めに蒸すことで、渋みを抑え、 まろやかでコクのある味に調整したのが始まりです。

💡 現在では全国的に「深蒸し=高品質な煎茶」と認識され、
静岡茶の代名詞にもなっています。


深蒸し煎茶の味と香り

  • :渋みが少なく、甘みと旨味が強い
  • 香り:爽やかな若葉の香りと、火香(ひか)と呼ばれる焙煎香がやわらかく広がる
  • :深い緑色で、湯呑みに注ぐとまるで翡翠(ひすい)のよう

見た目も香りも“濃い”のに、飲み心地はやさしい。
そんなギャップが深蒸し煎茶の最大の魅力です。


おいしい淹れ方のコツ

🍵 基本の淹れ方(2人分)

  1. 茶葉:4g(ティースプーン約2杯)
  2. お湯:160ml(70〜75℃)
  3. 抽出時間:40〜50秒

💡 ポイント

  • 茶こし付きの急須を使うと、細かい茶葉でもきれいに淹れられる
  • 2煎目以降は10秒ほど短めにして、軽やかな味を楽しむ

深蒸し煎茶に合うシーン

  • 朝の一杯:目覚めをやさしくサポート
  • 食後:脂っこい料理の後にぴったり
  • 夜:カフェインが少なめで、就寝前でも飲みやすい

香ばしいお菓子や和スイーツと合わせると、旨味がより際立ちます。


深蒸し煎茶のおすすめアイテム

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出典

  • 静岡県茶業研究センター『深蒸し煎茶の科学』
  • 日本茶業中央会『煎茶と深蒸しの比較研究』
  • 農研機構「蒸し時間とカテキン・アミノ酸の変化」
  • 日本茶インストラクター協会 教材資料

次回予告:「玉露とは|旨味を極めた日本茶の最高峰」

次回はシリーズ第4回として、
日本茶の頂点に立つ「玉露」の魅力とその淹れ方を解説します。


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