「玉露」とは? 🍃
玉露(ぎょくろ)は、日本茶の中でも特に高級とされるお茶です。
その特徴は、濃厚な旨味ととろりとした口当たり。
「お茶の芸術品」とも呼ばれる理由は、独特の栽培方法にあります。
玉露の栽培方法
玉露は、収穫の約20日前から**日光を遮る覆い(よしずや寒冷紗)**をかけて栽培します。
これを「覆下(おおいした)栽培」といい、日光を遮ることで
カテキンの生成を抑え、テアニン(旨味成分)を残すのが目的です。
💡 覆いの効果
- 苦味のもとになるカテキンが減る
- 旨味・甘味が強くなる
- 緑が深く鮮やかになる
その結果、渋みが少なく、甘みとコクが際立つ特別なお茶になります。
味と香りの特徴
玉露をひとことで表すなら、「旨味の塊」。
口に含むとまるで出汁のようなコクと甘味が広がります。
- 味:濃厚でとろみのある甘み
- 香り:「覆い香」と呼ばれる独特の香気(海苔のような香ばしさ)
- 色:深緑色で透明感があり、やや濃い目の水色
この独特の旨味は、**アミノ酸(テアニン・グルタミン酸)**が豊富だからこそ。
玉露の産地
全国的に生産されていますが、特に有名なのは次の地域です。
- 京都府宇治市:玉露発祥の地。伝統と技術が凝縮された最高品質。
- 福岡県八女市:まろやかでコクのある味わい。国内外から高評価。
- 静岡県岡部町:香り高く軽やかな玉露が人気。
どの地域も、覆下栽培の技術を代々受け継いでいます。
おいしい玉露の淹れ方
玉露は温度が高すぎると苦味が出てしまうため、低温でじっくりが鉄則。
🍵 基本の淹れ方(2人分)
- 茶葉:6g(ティースプーン約3杯)
- お湯:80ml(50〜60℃)
- 抽出時間:2分〜2分半
💡 コツ
- 湯冷ましを使って温度を下げる
- 少量で濃厚に淹れる
- 一滴ずつゆっくり注ぐ
このひと手間が、甘くまろやかな「玉露の旨味」を最大限に引き出します。
玉露の楽しみ方
玉露は「飲む」だけでなく、茶殻(ちゃがら)まで楽しめます。
- 二煎目以降は少し温度を上げて軽く淹れる
- 残った茶殻に醤油を垂らして「おひたし風」に
- 玉露アイスや玉露ラテとしてアレンジも人気
丁寧に淹れれば、最後の一滴まで“もったいない”ほどの旨味を味わえます。
玉露と煎茶の違い(まとめ)
- 栽培方法:玉露は覆下、煎茶は露天で栽培
- 味わい:玉露は甘く、煎茶は爽やか
- 価格:玉露は希少で高価
- 抽出温度:玉露は50〜60℃、煎茶は70〜80℃
煎茶が「日常茶」なら、玉露は「特別な日の一杯」。
その贅沢さは、一口で感じられるほどです。
おすすめアイテム(アフィリエイトリンク)
特別な日のための玉露と、それを引き立てる急須を厳選👇
🍃 宇治・八女の高級玉露
楽天で探す Amazonで探す🍵 湯冷まし付き急須(低温抽出に最適)
楽天で探す Yahoo!ショッピングで探す出典
- 日本茶業中央会『覆下栽培の歴史と玉露の品質』
- 京都府茶業研究所『玉露製法の技術資料』
- 農研機構「被覆栽培とアミノ酸含有量」
- 日本茶インストラクター協会 教材資料
次回予告:「抹茶とは|茶道だけでない現代的な楽しみ方」
次回はシリーズ第5回として、
世界でも人気を集める「抹茶」を、
伝統と現代の視点から解説します。