日本茶知識・情報2025-11-03

玉露とは|旨味を極めた日本茶の最高峰

日本茶の最高峰『玉露』。覆下栽培で育まれる旨味の秘密、正しい淹れ方、味わいの特徴をやさしく解説します。

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「玉露」とは? 🍃

玉露(ぎょくろ)は、日本茶の中でも特に高級とされるお茶です。
その特徴は、濃厚な旨味ととろりとした口当たり。
「お茶の芸術品」とも呼ばれる理由は、独特の栽培方法にあります。


玉露の栽培方法

玉露は、収穫の約20日前から**日光を遮る覆い(よしずや寒冷紗)**をかけて栽培します。
これを「覆下(おおいした)栽培」といい、日光を遮ることで
カテキンの生成を抑え、テアニン(旨味成分)を残すのが目的です。

💡 覆いの効果

  • 苦味のもとになるカテキンが減る
  • 旨味・甘味が強くなる
  • 緑が深く鮮やかになる

その結果、渋みが少なく、甘みとコクが際立つ特別なお茶になります。


味と香りの特徴

玉露をひとことで表すなら、「旨味の塊」。
口に含むとまるで出汁のようなコクと甘味が広がります。

  • :濃厚でとろみのある甘み
  • 香り:「覆い香」と呼ばれる独特の香気(海苔のような香ばしさ)
  • :深緑色で透明感があり、やや濃い目の水色

この独特の旨味は、**アミノ酸(テアニン・グルタミン酸)**が豊富だからこそ。


玉露の産地

全国的に生産されていますが、特に有名なのは次の地域です。

  • 京都府宇治市:玉露発祥の地。伝統と技術が凝縮された最高品質。
  • 福岡県八女市:まろやかでコクのある味わい。国内外から高評価。
  • 静岡県岡部町:香り高く軽やかな玉露が人気。

どの地域も、覆下栽培の技術を代々受け継いでいます。


おいしい玉露の淹れ方

玉露は温度が高すぎると苦味が出てしまうため、低温でじっくりが鉄則。

🍵 基本の淹れ方(2人分)

  1. 茶葉:6g(ティースプーン約3杯)
  2. お湯:80ml(50〜60℃)
  3. 抽出時間:2分〜2分半

💡 コツ

  • 湯冷ましを使って温度を下げる
  • 少量で濃厚に淹れる
  • 一滴ずつゆっくり注ぐ

このひと手間が、甘くまろやかな「玉露の旨味」を最大限に引き出します。


玉露の楽しみ方

玉露は「飲む」だけでなく、茶殻(ちゃがら)まで楽しめます。

  • 二煎目以降は少し温度を上げて軽く淹れる
  • 残った茶殻に醤油を垂らして「おひたし風」に
  • 玉露アイスや玉露ラテとしてアレンジも人気

丁寧に淹れれば、最後の一滴まで“もったいない”ほどの旨味を味わえます。


玉露と煎茶の違い(まとめ)

  • 栽培方法:玉露は覆下、煎茶は露天で栽培
  • 味わい:玉露は甘く、煎茶は爽やか
  • 価格:玉露は希少で高価
  • 抽出温度:玉露は50〜60℃、煎茶は70〜80℃

煎茶が「日常茶」なら、玉露は「特別な日の一杯」。
その贅沢さは、一口で感じられるほどです。


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出典

  • 日本茶業中央会『覆下栽培の歴史と玉露の品質』
  • 京都府茶業研究所『玉露製法の技術資料』
  • 農研機構「被覆栽培とアミノ酸含有量」
  • 日本茶インストラクター協会 教材資料

次回予告:「抹茶とは|茶道だけでない現代的な楽しみ方」

次回はシリーズ第5回として、
世界でも人気を集める「抹茶」を、
伝統と現代の視点から解説します。


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