抹茶とは？ 🍃

抹茶（まっちゃ）は、碾茶（てんちゃ）と呼ばれる茶葉を石臼で細かく挽いた粉末茶です。
茶道で使われるお茶として有名ですが、いまではスイーツ・ドリンク・サプリなど、
幅広い形で世界中に広がっています。

「日本茶＝健康・リラックス」のイメージを作り出した代表的存在でもあります。

抹茶の製法

抹茶は、煎茶や玉露と異なり「葉を丸ごと飲む」お茶です。

🍵 製法の流れ

1. 覆下栽培で約20日前後日光を遮る（玉露とほぼ同じ栽培方法）
2. 収穫した茶葉を蒸して乾燥
3. 茎や葉脈を取り除き「碾茶（てんちゃ）」にする
4. 石臼でゆっくりと挽いて粉末化

この製法により、香り・色・旨味成分が最も凝縮されたお茶になります。

抹茶の味と香り

抹茶の魅力は、「濃厚な旨味とわずかな苦味の調和」。
覆下栽培でカテキンの生成が抑えられるため、渋みは少なく、
アミノ酸（テアニン）が豊富でまろやかな味わいが特徴です。

• 香り：海苔や若草のような青々しい香り
• 味：濃厚でコクがあり、飲みごたえがある
• 色：鮮やかな緑色が美しい

抹茶の健康効果

抹茶は茶葉を丸ごと摂取するため、通常の煎茶よりも栄養価が高いのが特徴です。

• テアニン：リラックス効果、集中力アップ
• カテキン：抗酸化作用、脂肪燃焼促進
• クロロフィル：デトックス作用
• ビタミンC・E：美肌効果

💡 特に「リラックスと集中を両立」できる点は、
瞑想や勉強、デスクワーク時のお供としても人気です。

抹茶の楽しみ方

かつては茶道の世界で親しまれてきた抹茶ですが、
現代ではカフェや家庭でも気軽に楽しめるようになりました。

• 抹茶ラテ：牛乳と合わせてまろやかに
• スイーツ：ケーキ・アイス・チョコレートなどに応用
• 健康飲料：プロテインやスムージーに混ぜて栄養強化

和洋問わず、多彩なシーンで取り入れられるのが魅力です。

抹茶の淹れ方（点て方）

1. 茶碗に抹茶（約2g）を入れる
2. 70〜80℃のお湯を約60ml注ぐ
3. 茶筅を使って「W字」に素早く手首を振るように泡立てる

💡 泡が細かくきめ細やかに立ったら成功です。
クリーミーで口当たりの柔らかい抹茶に仕上がります。

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出典

• 日本茶業中央会『抹茶の基礎知識』
• 京都府茶業研究所『碾茶の製法と品質』
• 農研機構「テアニンとカフェインの相乗効果」
• 日本茶インストラクター協会 教材資料

次回予告：「かぶせ茶とは｜玉露と煎茶のいいとこ取り」

次回はシリーズ第6回として、
「玉露」と「煎茶」の中間に位置する、
上品な味わいの「かぶせ茶」を紹介します。