かぶせ茶とは? 🍃
かぶせ茶(かぶせちゃ)は、玉露と煎茶の“いいとこ取り”をした日本茶です。
玉露のように覆いをかけて育てますが、その期間が短いため、
旨味と渋みのバランスが絶妙なのが特徴です。
名前の「かぶせ」は、茶葉を日光から覆う「被覆(ひふく)」栽培に由来します。
上品で飲みやすく、いま日本茶ファンの間で人気が高まっています。
玉露と煎茶の中間にあるお茶
玉露は20日ほど、煎茶は覆いなしで育てられますが、
かぶせ茶は7〜10日ほど日光を遮って育てるのが一般的です。
💡 その結果:
- 玉露ほど濃厚すぎず、ほどよい旨味
- 煎茶よりもまろやかで、渋みが少ない
- 緑が深く、香りは落ち着きがある
玉露のようなコクと、煎茶のような爽やかさを併せ持つため、
「どちらの良さも楽しめるお茶」として親しまれています。
かぶせ茶の味と香り
かぶせ茶の味を一言で表すなら、「まろやかで優しい」。
テアニンが多く含まれており、旨味の中にほんのりとした渋みが感じられます。
- 味:甘みと渋みのバランスがよく、口当たりがやわらかい
- 香り:覆い香(おおいか)と呼ばれる甘く上品な香り
- 色:玉露に近い深い緑色
その飲みやすさから、初めて玉露系を試す方にもおすすめです。
主な産地
かぶせ茶の代表的な産地は以下のとおりです。
- 三重県(伊勢茶):国内生産量トップ。香りと味のバランスが秀逸。
- 京都府(宇治茶):伝統的な製法で上品な味わい。
- 鹿児島県(知覧茶):温暖な気候で育つまろやかな風味。
特に「伊勢かぶせ茶」は全国的にも評価が高く、ギフトとしても人気があります。
おいしい淹れ方
🍵 基本の淹れ方(2人分)
- 茶葉:4g(ティースプーン約2杯)
- お湯:70℃前後、約160ml
- 抽出時間:1分〜1分半
💡 コツ
- 温度を低めにすると旨味が引き立ち、渋みが抑えられる
- 二煎目は少し高温で短時間(30秒程度)で淹れると、香りが際立つ
かぶせ茶の魅力
- まろやかで飲みやすく、食事にも合う
- 玉露よりも手軽に楽しめる
- 渋みが少なく、胃にやさしい
仕事中やリラックスタイムに飲むのにも最適で、
日常使いの「ご褒美茶」としてぴったりです。
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出典
- 日本茶業中央会『かぶせ茶の定義と製法』
- 三重県茶業研究所『伊勢かぶせ茶の特徴』
- 農研機構「被覆栽培によるテアニン含有量の変化」
- 日本茶インストラクター協会 教材資料
次回予告:「ほうじ茶とは|香ばしさとリラックスの日本茶」
次回はシリーズ第7回として、
香ばしくやさしい味わいで人気の「ほうじ茶」を紹介します。