日本茶知識・情報2025-07-31

急須の種類と選び方(素材別特徴)

急須の種類と選び方、素材別の特徴とお茶の風味への影響

急須の種類と選び方(素材別特徴)


はじめに

日本茶をおいしく淹れるために欠かせないのが「急須」です。素材や形状によって、お茶の風味や香りの引き出し方が変わります。 ここでは代表的な急須の種類と特徴、選び方のポイントを解説します。


急須の主な素材と特徴

1. 陶器(常滑焼・萬古焼など)

  • 多孔質で渋みを抑え、旨味を引き出す
  • お茶をまろやかにする
  • 玉露や煎茶に最適

2. 磁器(有田焼など)

  • 非吸水性で香りをストレートに伝える
  • 華やかな絵付けで見た目も美しい
  • 来客用や香り重視の方に

3. ガラス(HARIOなど)

  • 中の様子が見える
  • 抽出具合を確認しやすい
  • 冷茶やハーブティーにも

4. 鉄瓶(南部鉄器など)

  • 保温性が高く、じっくり抽出
  • 重厚感のあるデザイン
  • 渋みを抑える効果

5. ステンレス

  • 丈夫で割れにくい
  • お手入れが簡単
  • アウトドアやオフィス向け

容量の目安

  • 一人用:200〜300ml
  • 家族用:500ml前後
  • 来客用:700ml以上

茶こしの形状

  • センター網:均一に抽出
  • セラメッシュ:金属臭がなく、まろやか
  • 一体型:お手入れが簡単

まとめ

急須選びは「素材×容量×茶こし」で決まります。 日常使いと来客用で使い分けると、お茶の時間がより豊かになります。