日本最古の宇治茶商「放香堂」とは
放香堂(ほうこうどう)は、日本最古の宇治茶商の一つとして知られる老舗です。
創業は明治12年(1879年)。
京都・宇治に本店を構え、日本の茶文化を国内外へ広めた先駆者として高く評価されています。
その名に込められた意味は、「香りを放つ堂」。
「お茶の香りで人々の心を癒やしたい」という創業者の想いが、時代を超えて今も息づいています。
明治時代、海外への輸出で世界へ挑戦
放香堂が他の老舗と一線を画すのは、明治期から海外輸出を開始した pioneering な茶商である点です。
当時、日本茶は「輸出の花形産業」として発展していましたが、
その中でも放香堂は特に品質管理とブランド戦略に優れていました。
🚢 横浜港から世界へ
- 明治政府が海外貿易を奨励していた時代、放香堂は京都から東京・横浜を経由し、
アメリカ・イギリス・オーストラリアなどへ宇治茶を輸出しました。 - 特に「玉露」や「煎茶」の高品質さは海外で高く評価され、
“Japanese Green Tea” としてのブランド確立に大きく貢献しました。
🌍 外交の架け橋として
- 外国人が日本文化に触れる「お茶の入り口」として、放香堂の茶はしばしば外交の贈り物に使用されました。
- 欧米の展示会にも出展し、日本茶の香りと味わいの繊細さを世界に広めた功績があります。
放香堂は、単なる商売としてではなく、
**日本文化そのものを海外へ届ける「文化外交の担い手」**であったのです。
宇治茶の伝統と品質へのこだわり
放香堂の茶葉は、創業当初から一貫して京都・宇治産の茶葉を中心に使用しています。
宇治の風土は朝霧が多く、昼夜の寒暖差が大きいため、
茶葉に豊かな旨味を与える「テアニン」が多く蓄積されます。
🍃 こだわりの製法
- 厳選した一番茶のみを使用。
- 石臼挽きによる抹茶、深蒸し製法による煎茶。
- 時代に合わせた「ブレンド技術」により、安定した味わいを実現。
これらの製法は、現在も放香堂本店で守り続けられています。
店頭では、**「香り」「甘み」「渋み」**のバランスが異なる多様な宇治茶が並び、
茶道愛好家から観光客まで、幅広い層に親しまれています。
「老舗の味」を現代へつなぐ挑戦
放香堂は、伝統を守るだけでなく、現代のライフスタイルに合わせた新しい形の日本茶も提案しています。
☕ ペットボトル商品「放香堂 宇治煎茶」
- コンビニでも購入できるペットボトル緑茶シリーズを展開。
- 老舗の味を、より身近な形で楽しめるように工夫されています。
- 若年層や海外観光客にも人気が高まり、ブランド再評価のきっかけとなっています。
🏬 カフェスタイルの展開
- 神戸や京都では「放香堂カフェ」として店舗を展開。
- 宇治茶ラテ・抹茶スイーツなど、伝統の味を新感覚で楽しめるメニューを提供。
- 観光地や百貨店でもコラボ商品を展開しており、国内外でその名を再び広げています。
創業者の精神:「香りを通じて心を通わせる」
放香堂の創業者は、茶を単なる嗜好品ではなく、人と人とをつなぐ文化の媒介と捉えていました。
その思想は、明治から令和へと続く150年の歴史の中で、
形を変えながらも確実に受け継がれています。
現代の放香堂もまた、
「香り」「味」「心」を重ね合わせたお茶づくりを通じて、
世界中の人々に日本茶の魅力を伝え続けています。
放香堂の代表銘柄
宇治煎茶 特選
芳ばしい香りと深いコクを併せ持つ、看板商品。
茶道愛好家や贈答用として人気が高い逸品です。
玉露 放香の薫
覆い香のある宇治玉露の最高峰。
低温でじっくりと抽出することで、まろやかな旨味と甘みが際立ちます。
抹茶「芳翠」
茶道用にも日常用にも選ばれる万能抹茶。
鮮やかな緑色とやさしい香りが特徴で、和菓子やスイーツづくりにも適しています。
海外に広がる「HOUKOUDO」ブランド
放香堂は近年、再び海外展開を加速しています。
特にアジア・欧米での宇治茶ブームに合わせて、現地法人やオンライン販売を強化。
- 英語表記「HOUKOUDO UJI TEA」ブランドを展開
- 日本文化イベント・和食レストランへの提供
- ギフト向けパッケージのデザイン刷新
海外では「歴史ある京都ブランド」として高い評価を受けており、
日本茶の信頼性を世界に示す存在となっています。
購入リンク
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出典
- 放香堂公式サイト
- 京都商工会議所「宇治茶の歴史」
- 明治期日本茶輸出資料(農商務省記録)
- 神戸放香堂カフェ公式情報