🏁 導入:日本ウイスキーの象徴、サントリーの二つの原点
日本のウイスキーを語る上で欠かせないのが、「山崎」と「白州」。
どちらもサントリーが誇るシングルモルトでありながら、まったく異なる環境と個性を持つ。
山崎は大阪府・天王山のふもとに位置し、湿潤な気候と名水「離宮の水」が育む芳醇な味わいが特徴。
一方、白州は南アルプスの森の中。標高約700mの冷涼な空気と軟水が、爽やかな味わいを生み出す。
この「湿潤と冷涼」、対照的な環境こそが、日本ウイスキーの多様性を象徴している。
🏔 山崎 ― 深みと余韻の象徴
1923年、日本初の本格蒸溜所として誕生した山崎。
創業者・鳥井信治郎の「日本人の繊細な味覚に合うウイスキーを」という理念のもと、
サントリーのブレンド技術と熟成哲学のすべてがここに集約されている。
香り
- シェリー樽由来のレーズン、チョコレート、ドライフルーツ
- 熟成によるスパイスとバニラの奥行き
味わい
- 濃厚な甘みと酸味のバランス
- 蜂蜜、カカオ、ドライフルーツの重なり
余韻
- 果実の甘みとウッディな渋みが長く続く
- 徐々に柔らかなスモーキー感が現れる
熟成年による違い
- 山崎12年:華やかでフルーティ。バニラ香が際立つバランス型。
- 山崎18年:重厚でチョコレートのような深み。長く続くビターな余韻が魅力。
💡 現在の市場について(補足)
山崎12年や18年といった熟成年数表記ボトルは、現在非常に希少で入手困難となっています。
初めて山崎の個性を知りたい方は、**「山崎(ノンエイジ)」**から試すのがおすすめ。
ノンエイジでも山崎特有の芳醇な香りと樽由来の甘みをしっかり感じられます。
限定ボトル(シェリーカスクなど)
過去にリリースされた山崎シェリーカスク(現在は非常に希少なコレクターズアイテム)では、
干しブドウやプラムのような濃密な香りと、ねっとりとした甘みが際立つ。
タンニンの渋みと果実の甘酸っぱさが絶妙に絡み合う逸品。
※これらの限定ボトルは現在は入手困難で、試飲会やイベントで体験するのが一般的です。
山崎は「時間の深み」を味わうウイスキー。
重層的な香りと長い余韻が、日本ウイスキーの美意識を象徴している。
🌲 白州 ― 森が育てる透明感
白州蒸溜所は1973年、山崎の創業50周年を記念して建設された。
南アルプスの天然水と高地の冷涼な気候が、軽やかで繊細なモルトを生む。
“森の蒸溜所”の名にふさわしく、自然の香りをそのまま閉じ込めたようなウイスキーだ。
香り
- 若葉や青リンゴ、ミントのような清涼感
- シトラスやハーブの爽やかさ
味わい
- 軽やかでフルーティな口当たり
- 白胡椒やミントのスパイスがアクセント
余韻
- クリーンで短め、森林を思わせる香り
- 爽快感のあるドライな後味
熟成年による違い
- 白州12年:軽快で青リンゴ香が特徴。繊細で上品なバランス。
- 白州18年:深いスモークとドライハーブ香。落ち着いた樽香と重みのある余韻。
💡 現在の市場について(補足)
白州12年や18年は非常に入手困難です。
まずは蒸溜所の個性を感じられる**「白州(ノンエイジ)」**を試してみましょう。
フレッシュな果実香と軽やかなスモーキー感のバランスが秀逸です。
🧭 Market Supporter AI編集部まとめ
山崎と白州――
同じサントリーの蒸溜所でありながら、まったく異なる個性を持つ二つの傑作。
山崎は「重厚で甘みのある深い味わい」、
白州は「爽やかで軽やかな森の香り」。
熟成年を重ねるほど、山崎はコク深く重厚に、白州はスモーキーで落ち着いた印象へ。
限定ボトル(シェリーカスク)は幻ともいえる存在で、まさにウイスキー愛好家の夢。
日常的に楽しむならノンエイジ、特別な夜には熟成年数入りを。
二つを飲み比べることで、日本ウイスキーの奥行きを体感できるだろう。
💎 おすすめの一本:山崎(ノンエイジ)
まずは両者の個性を知りたい方へ。
熟成年数表記のない**「山崎」**は、華やかさと深みを両立した定番ボトル。
シェリー樽とバーボン樽の調和が生む、香り高くバランスの取れた味わいです。
出典
サントリー公式情報、ウイスキー文化研究所、Whisky Advocate, Whisky World