政策実装・官民投資編|民間航空機(次期単通路機・次世代航空機)
本記事は、戦略17分野・先行検討技術⑧「民間航空機(次期単通路機・次世代航空機)」について、官民投資ロードマップ素案(日本成長戦略会議 第3回、2026年3月)の構造に沿って、政府と民間が今どこまで動いているかを整理した政策モニタリングレポートです。
このレポートでわかること
- 三菱スペースジェット(MSJ)失敗から学んだ「複数社連携・国際共同開発」という再挑戦の設計
- 2050年 約6兆円/年目標(現状2兆円の3倍)への2本柱戦略(次期単通路機×次世代航空機)
- IHI 130億円MRO投資(2026年度稼働予定)と今後3〜5年内の数百億円追加投資計画
- 「JAXA強靱化」(2026年1月)が示す試験設備老朽化という基盤的ボトルネック
- エンジン世界シェア40%(IHI・三菱重工)という目標への現在地
- ASEAN航空機製造市場での日本主導サプライチェーン構築という新戦略軸
- 対象読者:日本の産業政策・航空宇宙分野をモニタリングしている方、三菱重工・IHI・川崎重工等の銘柄への投資を検討している個人投資家の方
KPIサマリー(2026年05月時点)
| 指標 | 数値 | 出典 |
|---|---|---|
| 日本の航空機産業 年間売上高(2019年) | 2兆円規模 | ロードマップ素案(2026年3月) |
| 2050年 市場獲得目標 | 約6兆円/年以上 | 同上(政策目標として示されている値) |
| 次期単通路機 機体目標(2050年まで) | 約8,000機製造 | 同上 |
| 次期単通路機搭載エンジン 世界シェア目標 | 約40% | 同上 |
| 官民投資規模 | 5兆円(方向性) | 経産省「航空機産業戦略」(2024年3月) |
| IHI MRO修理棟新設投資 | 130億円(2026年度稼働予定) | 日本経済新聞(2024年12月) |
| IHI 2030年代初頭の整備能力目標 | 年400台(現在の約6倍) | 同上 |
バリューチェーン別企業群マップ・政策パッケージ4本柱の官民動向・海外比較(エアバス/CFM RISE等)・全出典一覧を収録したHTMLレポートを上記リンクで公開しています。
📌 同シリーズの「課題・政策パッケージ編」(MSJ失敗から10年、なぜインテグレーターになれないのか)も近日公開予定です。
本記事は業界構造の理解を目的とした情報提供です。投資判断・転職判断はご自身の責任で行ってください。データ基準時点:2026年04月〜05月。