SkyWater買収で「垂直統合」に踏み出した売上首位
本シリーズ3部作で確認した通り、IonQは対象4社の中で売上規模・RPO(残存履行義務)の拡大ペースともに首位に立っています。本稿では、2026年8月5日発表のQ2決算と、7月31日に完了した半導体ファウンドリ企業SkyWater Technologyの18億ドル買収を中心に、IonQ個別の状況を検証します。
KPIサマリー(2026年8月27日時点)
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 株価 | $42.42 |
| 時価総額 | 約$17.2B |
| 52週レンジ | $25.89〜$84.64 |
| Q2売上高 | $80.1M(前年同期比+287%) |
| RPO(残存履行義務) | $485M(前年同期比+297%) |
| PSR(FY26ガイダンス中間値ベース) | 約60倍(編集部計算) |
この記事のポイント
- Q2売上高は8,005万ドルで市場予想を約20%上回った。 通期ガイダンスは2.8〜2.9億ドルへ上方修正
- RPOは4億8,500万ドルへ拡大(前年同期比297%増)。 対象4社の中で絶対額・伸び率ともに最大
- 7月31日、半導体ファウンドリSkyWater Technologyの18億ドル買収を完了。 米国内で唯一、量子コンピュータの設計から半導体製造までを垂直統合できる体制を構築中
- GAAP純損失18.7億ドルの大半はワラント負債の時価評価に伴う非現金項目。 実質的な資金消費を示す調整後EBITDA損失は1.2億ドル(SkyWater関連費用除くと0.96億ドル)
- DARPA契約拡張、Anduril・サンディア国立研究所とのMOUなど、防衛・国家安全保障分野での存在感を強めている(いずれも確定収益ではない点に留保)
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市場規模におけるトラップイオン方式の位置づけ、政策・規制環境(DARPA・Anduril関連の留保付き解説)、SkyWater買収の詳細な位置づけ、Q2決算のセグメント別ハイライト、株式バリュエーションとアナリスト評価のばらつき、5つのリスク要因、そして「WHAT TO WATCH」6項目を収録した完全版レポートをご用意しています。
シリーズ構成
- 第1弾:AI×量子コンピューティング 前編:業界マップ
- 第1弾:AI×量子コンピューティング 中編:技術検証編
- 第1弾:AI×量子コンピューティング 後編:投資判断編
- 第1弾:個別企業編① IonQ(本稿)
- 第1弾:個別企業編② Rigetti Computing(次回)
- 第1弾:個別企業編③ D-Wave Quantum
- 第1弾:個別企業編④ Quantum Computing Inc.
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本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の有価証券の購入・売却を推奨するものではありません。株価・時価総額はデータソース間で反映時期が異なるため幅を持たせて記載しています。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。