japanesesake知識・情報2025-10-17

【基礎知識編 第7回】日本酒の香りと味わい|タイプ別に楽しむ香り系と旨味系

日本酒は香りと味のバランスでタイプが大きく変わります。香り系・旨味系・バランス系の3タイプに分けて、特徴とおすすめの選び方を詳しく解説。

香りと味わいを象徴する日本酒と酒器の静物写真


はじめに

日本酒は「香り」と「味わい」のバランスによって、その印象が大きく変わります。
同じ純米酒でも、香りが華やかでフルーティーなタイプもあれば、
落ち着いてコクのある旨味重視のタイプも存在します。

この記事では、日本酒を香りと味のタイプ別に分類し、
自分に合った一杯を選ぶためのヒントを紹介します。


1. 日本酒の味を決める2つの軸

日本酒の味を理解するには、まずこの2軸を押さえましょう。

  • 香りの強さ(Aroma):華やか/控えめ
  • 味わいの重さ(Body):軽快/濃厚

この2軸で日本酒を分類すると、おおまかに以下の4タイプに分けられます。

  1. 香り華やか・味わい軽快:フルーティー系(吟醸タイプ)
  2. 香り控えめ・味わい濃厚:旨味系(純米タイプ)
  3. 香り控えめ・味わい軽快:淡麗系(新潟など北国の酒)
  4. 香り華やか・味わい濃厚:芳醇系(熟成酒や生酛系)

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。


2. フルーティーで華やかな"香り系"

まるで白ワインのような香りを放つのが「吟醸香(ぎんじょうか)」タイプ。
果物のような甘い香りと軽やかな口当たりが特徴です。

特徴

  • メロンやリンゴ、洋梨のような香り
  • 口に含むと甘く広がり、後味はすっきり
  • 冷やして飲むと香りが際立つ

おすすめ銘柄例

  • 大吟醸・吟醸・純米吟醸
  • 使用酵母:協会9号・1801号系

相性の良い料理

  • 白身魚のカルパッチョ
  • 冷しゃぶサラダ
  • チーズや果物系の前菜

「香り系」は、初心者にも飲みやすく、ギフトにも人気のタイプです。


3. コク深く落ち着いた"旨味系"

香りよりも味の深みを重視したタイプが「旨味系(うまみけい)」。
米の風味や発酵由来の酸味、厚みのある余韻を楽しむタイプです。

特徴

  • ナッツや穀物を思わせる香り
  • 温めると旨味がより引き立つ
  • 常温〜ぬる燗がベスト温度

おすすめ銘柄例

  • 純米酒・特別純米酒
  • 生酛(きもと)・山廃(やまはい)造り

相性の良い料理

  • 煮魚・味噌煮込み・すき焼き
  • 焼き鳥(タレ)
  • 鍋料理・煮物全般

「香り系」がワイン的なら、「旨味系」はだし文化の日本らしさを感じる味。


4. バランス重視の"中間タイプ"

香りもありつつ、食事に寄り添うバランス型も人気です。
冷やしても温めても楽しめる「万能型」の日本酒です。

特徴

  • フルーティーすぎず、重たすぎない
  • 甘味・酸味・旨味の調和がとれている
  • 季節を問わず楽しめる

おすすめ銘柄例

  • 特別純米酒・純米吟醸酒
  • 精米歩合55〜60%程度

相性の良い料理

  • おでん・焼き魚・天ぷら
  • 出汁の効いた和食全般

香りと味のバランスを求める人にとって、最も"毎日飲める日本酒"といえるタイプです。


5. 熟成による"芳醇系"

時間をかけて熟成させた「古酒(こしゅ)」や「貴醸酒」などは、
まるでシェリー酒や紹興酒のような濃厚な甘香を持ちます。

特徴

  • カラメルやナッツ、ドライフルーツのような香り
  • 色味は黄金〜琥珀色
  • 甘味と酸味が共存し、余韻が長い

相性の良い料理

  • チョコレート・チーズ・燻製
  • デザートや食後酒として

「日本酒は白い」イメージを覆す芳醇タイプは、海外でも人気が高まっています。


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まとめ

  • 日本酒は「香りの強さ × 味わいの重さ」で分類できる
  • フルーティー派は香り系、コク派は旨味系がおすすめ
  • バランス型や熟成系も、食事や季節で楽しみ方が変わる
  • グラスや温度で香りの感じ方が大きく変化

自分の"好きなタイプ"を知ることが、日本酒の世界をより楽しくしてくれます。


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✍️ 次回は「【基礎知識編 第8回】日本酒の保存方法と賞味期限」をテーマに解説します。