前編では、山崎・白州が長期間品切れになる背景を
「歴史」「需要」「供給」「熟成」「樽不足」の観点から解説しました。
しかし現実として、我々が直面しているのはまさに次の問題です。
- 「結局、今は何を買えばいいの?」
- 「山崎や白州の“代わり”になるウイスキーはある?」
- 「方向性が似ていて、失敗しない銘柄を教えてほしい」
そこで後編では、
山崎・白州の“味の軸”をもとに、最適な代替ウイスキーをプロ視点で厳選して紹介します。
1. 山崎の「味の方向性」とは?
山崎の味わいは、以下の3つの要素が中心です。
■ 山崎の味の本質
- 熟した果実のようなフルーティさ
- バニラ・蜂蜜を思わせるリッチな甘み
- シェリー樽が生む深い複雑さ
つまり山崎は
「フルーティ × リッチ × 奥行き」
の3要素を持つ、非常にバランスの良いジャパニーズモルトです。
この方向性に近い銘柄を紹介します。
【A】山崎が好きな人におすすめの代替3選
💎 1. 余市 NV(ニッカ)
なぜこの商品なのか?
- 厚みのあるモルト感が、山崎の“リッチさ”と相性が近い
- ピートは山崎より強めだが、樽の甘み・複雑さが山崎ファンに刺さる
- 手に入りやすく、価格も比較的安定している実用的な一本
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💎 2. 宮城峡 NV(ニッカ)
なぜこの商品なのか?
- 青リンゴ・白桃のような“フルーティな甘み” が山崎の果実感に近い
- スモーキーさは弱く、飲みやすく初心者にも人気
- 食事にも合わせやすい柔らかいモルト
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💎 3. フロム・ザ・バレル(ニッカ)
なぜこの商品なのか?
- 山崎の“濃厚で奥行きのある複雑さ”に最も近い方向性
- 加水調整をほとんどしていない(カスクストレングスに近い)ため、51.4%という高アルコール度数で甘み・香りの層が厚く感じられる
- 樽材の個性をダイレクトに味わえる構成で、愛好家からの評価が非常に高い
- コスパが驚異的に高く「日本の隠れた名作」として知られる
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2. 白州の「味の方向性」とは?
白州は、次の3要素が核になります。
■ 白州の味の本質
- 爽快でクリアなシトラス感
- “森”を思わせるハーバルな香り
- 焚火のようなライトスモーク
「爽やか × 若葉 × 軽スモーク」という特徴を持つ銘柄は、実際かなり少数です。
この条件に合う代替候補を紹介します。
【B】白州が好きな人におすすめの代替3選
💎 1. 富士 シングルモルト(キリン)
なぜこの商品なのか?
- 白州と共通する “清涼感のあるシトラス香”
- 甘みが軽快で飲みやすい
- 国内で比較的手に入りやすい優秀なジャパニーズモルト
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💎 2. マルス信州 シングルモルト(駒ヶ岳 NVなど)
(本坊酒造 / マルス信州蒸溜所)
なぜこの商品なのか?
- 「マルス信州」はブランド名で、実際の中心ラインは “シングルモルト駒ヶ岳”
- 白州のような “森のニュアンス” をしっかり感じるハーバル系
- 標高の高い蒸溜所が生み出す、爽快でクリーンな味わい
- 国産クラフトの中でも品質が安定していてハイボールにも合う
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💎 3. 三郎丸 シングルモルト(若鶴酒造)
なぜこの商品なのか?
- 白州の“ライトスモーク”と方向性が近い、柔らかなピート
- 若葉・草・ハーブの爽やかなアロマ
- 「国産ライトピート系」では最も評価が高い銘柄のひとつ
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3. 価格帯で選ぶ“最適な代替候補”
■ 〜5,000円
- フロム・ザ・バレル
- 三郎丸
■ 〜10,000円
- 宮城峡
- 余市
- 富士シングルモルト
■ 〜20,000円
- 駒ヶ岳 NV
- 余市・宮城峡の限定品
4. シーンで選ぶおすすめ
■ 食事に合わせたい
- 宮城峡
- 富士シングルモルト
■ 食後にゆっくり
- 余市
- フロム・ザ・バレル
■ ハイボール
- 白州の代わり → 富士 / 三郎丸
- 山崎の代わり → 宮城峡 / FTB(濃厚系ハイボールに)
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出典
- 国内外ウイスキー市場レポート
- 各蒸溜所の公開資料
- 国際コンペティション受賞歴
- 国内小売の流通データ