日本で山崎・白州が「ほぼ買えないウイスキー」になって久しいですが、
実は 世界でも同じような状況が起きている銘柄が複数存在 します。
本記事では、世界的に評価され、販売量・ブランド価値ともにトップクラスの
"世界のメジャーウイスキー10銘柄" を選び、
その中で 山崎のように入手困難な銘柄はあるのか?
という視点で解説していきます。
前編ではスコットランドの主要5銘柄を扱います。
🥃 1. グレンフィディック — 世界で最も売れているシングルモルト
■ 世界販売データ
- シングルモルト売上 世界1位(年間約1,400,000ケース)
- 生産量:年間約2,100万リットル
■ 代表的な1本
グレンフィディック 12年
■ 味の特徴
青リンゴ・洋梨・蜂蜜のようなキャラクター。
初心者が最も入りやすいシングルモルトの一つ。
■ 熟成樽
- アメリカンオーク(バーボン樽)
- ヨーロピアンオーク(シェリー樽)
■ 世界的な品薄状況
→ 基本は安定供給。入手困難ではない。
💎 おすすめの一本:グレンフィディック 12年
🥃 2. グレンリベット — スコッチの王道を築いた"原点"
■ 世界販売データ
- シングルモルト世界2位
- 年間販売:約1,300,000ケース
■ 代表的な1本
グレンリベット 12年
■ 味の特徴
柑橘・青リンゴ・バニラ
軽やかで甘みのあるスタイルが特徴。
■ 熟成樽
- バーボン樽主体
- 一部シェリー樽フィニッシュ
■ 世界的な品薄状況
→ 世界中で安定供給。
💎 おすすめの一本:グレンリベット 12年
🥃 3. マッカラン — 世界で最も"買いにくい"スコッチの代表格
■ 世界的地位
- 世界ブランド価値トップクラス
- シェリー樽熟成の象徴的存在
■ 代表的な1本
マッカラン 12年 シェリーオーク
■ 味の特徴
ドライフルーツ・レーズン・チョコレート。
シェリー樽ならではの濃厚な甘みと厚み。
■ 熟成樽
- スパニッシュオークのファーストフィル・シェリーカスクを主体
- 熟成樽の製造から管理までを自社管理
→ 世界的なシェリー樽不足の中でも、最高品質の樽を確保できる"圧倒的調達力"こそがマッカランの本質的な価値。
■ 世界的な品薄状況
- 12年:比較的入手しやすい
- 18年:世界的に入手困難。プレ値化が常態化。
特にマッカラン18年は、
"世界版の山崎18年" と言えるほど、争奪戦が激しい。
💎 おすすめの一本:マッカラン 12年
🥃 4. ラガヴーリン — アイラモルトの"王道"
■ 世界販売データ
- アイラ系モルトの中でも高い人気
- 特に「16年」は世界的評価が高い
■ 代表的な1本
ラガヴーリン 16年
■ 味の特徴
強いピートスモーク、麦芽の甘み、シェリー由来の奥行き。
"煙の王"と称されるアイラの中核ブランド。
■ 熟成樽
- バーボン樽
- 一部シェリー樽
■ 世界的な品薄状況
→ 最も品薄なのは「16年」。
世界的な人気により、
ヨーロッパ・アジア圏では在庫が薄くなる時期がある。
💎 おすすめの一本:ラガヴーリン 16年
🥃 5. アードベッグ — 世界が愛する"ピートの怪物"
■ 世界的地位
- ピートレベルが非常に高く、世界中に熱狂的ファンがいる。
■ 代表的な1本
アードベッグ 10年
■ 味の特徴
レモン、ハーブ、炭のスモーク、オイル感。
個性的でパワフルな味わい。
■ ピートレベル
50ppm超
(これは一般的なウイスキーの約10倍以上にあたり、世界トップクラスのピート含有量です。)
■ 熟成樽
- バーボン樽のみ(10年)
■ 世界的な品薄状況
- 通常品は安定供給
- 25年や限定品は世界的に即完売
→ 山崎の"争奪戦"に最も近いのはこの「限定アードベッグ」
💎 おすすめの一本:アードベッグ 10年
📌 【まとめ】
山崎のように"買えない銘柄"は海外にも存在するのか?
結論:
世界で山崎に最も近い状況は "マッカラン18年" と "アードベッグの限定品"
通常の12年前後はどれも比較的安定供給されているため、
世界のメジャーブランドは手に入りやすい傾向にあります。
🔜 次回予告
「世界のメジャーウイスキー10選【後編】」
アメリカ(バーボン)
アイルランド
台湾(カバラン)
世界の"買えない名作"はどれか?
を深掘りします。