高値から65%下落した株に、アナリストは114%の上昇余地を見る
本シリーズ後編で確認した通り、Kratos Defenseは対象4社の中で中間的な規模を持ち、極超音速事業を成長ドライバーとする段階にあります。本稿では、2026年8月上旬発表のQ2決算と、相次ぐ受注発表、そして52週高値から大きく調整した株価水準を中心に検証します。
KPIサマリー(2026年9月12日時点)
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 株価 | $46.77前後 |
| 時価総額 | 約87.6億ドル |
| 52週レンジ | $43.09〜$134.00 |
| 年初来騰落率 | 約▲35〜37% |
| Q2売上高 | $458.8M(前年同期比+30.5%) |
| バックログ | $20.84億(うち資金確保済み$15.72億) |
この記事のポイント
- Q2売上高は4億5,880万ドルで前年同期比30.5%増。バックログは20億8,400万ドルへ拡大し、市場予想を上回る決算内容を受け通期ガイダンスも上方修正された
- 輸入ドローンへの関税について、前編では2027年1月発効予定とされていたが、その後トランプ政権が2026年9月3日付で最大100%の関税を既に導入したとの報道もあり、実施時期の情報に変遷がある
- アジア向け衛星通信ゲートウェイ、Boeing向けSpartanエンジン供給、GAIA100アンテナ受注など、8月末から9月上旬にかけて複数の受注発表が相次いだ
- 株価は52週高値(134ドル)から65%超下落し46.77ドル前後で推移。一方アナリスト平均目標株価は105.62ドルで、現在株価から114%の上昇余地を示唆する「Strong Buy」評価
- 実績PERはデータソースにより268倍〜587倍と極めて高い水準。株価下落とアナリストの強気評価の間に大きな解釈の相違がある
レポート全文はこちら
「消耗品」戦略というKratosの差別化要因、ドローン関税を巡る情報の変遷、Nomad・Orbit買収の詳細、Q2決算のセグメント別ハイライト、XQ-58Aヴァルキリーの実証状況、株式バリュエーションとアナリスト評価の乖離、5つのリスク要因、そして「WHAT TO WATCH」6項目を収録した完全版レポートをご用意しています。
👉 Kratos Defense(KTOS)決算分析(完全版レポート)
シリーズ構成
- 第1弾:AI×量子コンピューティング(完結)
- 第2弾:AI×次世代原子力(完結)
- 第3弾:AI×防衛テック 前編・中編・後編(完結)
- 第3弾:個別企業編① Palantir
- 第3弾:個別企業編② Kratos Defense(本稿)
- 第3弾:個別企業編③ AeroVironment
- 第3弾:個別企業編④ Red Cat Holdings
関連レポート
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の有価証券の購入・売却を推奨するものではありません。政策・関税の発効時期に関する記述は報道時点により内容が異なる場合があり、最新の一次情報での確認を推奨します。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。