無借金の潤沢な手元資金と、商務省LOIという賭け
本シリーズ3部作で確認した通り、Rigetti Computingは対象4社の中で最も潤沢な無借金の手元資金を持つ一方、売上規模は4社中最小です。本稿では、2026年8月6日発表のQ2決算と、米商務省との間で締結された最大1億ドルのLOI(レター・オブ・インテント)の中身を中心に、Rigetti個別の状況を検証します。
KPIサマリー(2026年8月28日時点)
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 株価 | $16.59前後 |
| 時価総額 | 約$5.5B |
| 52週レンジ | $12.53〜$58.15 |
| Q2売上高 | $5.14M(前年同期比+183%) |
| 手元資金・投資 | $541.3M(無借金) |
| PSR(直近12カ月ベース) | 約407倍(2026年8月28日時点の報道集計) |
この記事のポイント
- Q2売上高は514万ドル(前年同期比183%増)。売上総利益率は43%へ改善
- 米商務省とのLOI(最大1億ドル)は、新規発行株式による株式取得(安値基準・15%ディスカウント)を条件に含む。両者はまだ「最終契約の交渉に合意した」段階で、正式契約は未締結
- インドC-DAC向け840万ドルの108量子ビットシステムは2026年第4四半期に売上計上される見込み
- 直近12カ月ベースのPSRは約407倍。IonQ・Rigetti・D-Wave3社合計で過去3年間のインサイダー純売却額は約8.63億ドルに達し、買い増しはほぼ皆無
- 手元資金5億4,130万ドル・無借金という財務的な安全性と、極端に高いバリュエーションが同居する構造
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市場規模における超伝導方式の位置づけ、商務省LOIの正確な条件(希薄化の仕組みを含む)、コスト構造と売上の変動要因、108量子ビット「Cepheus」の技術ロードマップ、8.63億ドルのインサイダー売却の詳細、5つのリスク要因、そして「WHAT TO WATCH」6項目を収録した完全版レポートをご用意しています。
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シリーズ構成
- 第1弾:AI×量子コンピューティング 前編:業界マップ
- 第1弾:AI×量子コンピューティング 中編:技術検証編
- 第1弾:AI×量子コンピューティング 後編:投資判断編
- 第1弾:個別企業編① IonQ
- 第1弾:個別企業編② Rigetti Computing(本稿)
- 第1弾:個別企業編③ D-Wave Quantum(次回)
- 第1弾:個別企業編④ Quantum Computing Inc.
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本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の有価証券の購入・売却を推奨するものではありません。米商務省とのLOIは最終契約が未締結の段階であり、資金提供・株式発行の実行を保証するものではありません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。