一般教養知識・情報2026-09-11

Centrus Energy(LEU)決算分析 ―― 唯一の黒字企業が握る「燃料インフラ」というカード

Q2 EPSは市場予想を82.5%上回る着地。Oklo・X-energyとのHALEU契約で次世代炉メーカーへの供給網を拡大する一方、PERは過去平均を大きく上回る水準に。「当たれば大きいAI関連分野」シリーズ第2弾・個別企業編④(完結編)。

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唯一の黒字企業が握る「燃料インフラ」というカード

本シリーズの3部作個別企業編①で確認した通り、Centrus Energyは対象4社の中で唯一、既存技術による黒字の売上基盤を持つ「燃料インフラ」企業です。本稿は「AI×次世代原子力」個別企業編の最終回として、2026年8月6日発表のQ2決算と、Oklo・X-energyとのHALEU契約拡大を中心に検証します。

KPIサマリー(2026年9月上旬時点)

指標数値
株価$171前後
時価総額約$34億
PER(TTM概算・編集部計算)約79倍(過去5年平均は約15倍)
Q2売上高$176.1M(前年同期比+14%、市場予想を20.3%上回る)
Q2調整後EPS$1.77(市場予想を82.5%上回る)
バックログ$45億(2040年まで)

この記事のポイント

  • Q2売上高・EPSともに市場予想を大幅に上回った。バックログは2040年までで45億ドルへ拡大し、30億ドル超の顧客契約から財務上の停止条件を解除
  • X-energyとの間で確定契約を締結し、Okloとも供給関係の構築が進む。ただしOkloとの関係は現時点でLOI段階にとどまり、契約の拘束力には差がある
  • 20%濃縮HALEUを製造できる唯一の米国内ライセンス保有企業として、次世代炉メーカー各社にとって代替の効きにくい供給元
  • オハイオ州パイクトン施設の商業生産開始目標は2029年を維持。雇用目標は175人超へ引き上げ
  • 編集部計算のPERは約79倍で過去5年平均(約15倍)を大きく上回る。アナリスト評価は総じて強気(買い9・中立5・売り0)だがJPMorganは目標株価を引き下げるなど幅もある

レポート全文はこちら

ウラン濃縮インフラ事業の位置づけ、政策・規制環境、財務上の停止条件解除が意味すること、Q2決算のセグメント別ハイライト、Oklo・X-energyとのHALEU契約の詳細な比較、株式バリュエーションとアナリスト評価、5つのリスク要因、そして「WHAT TO WATCH」6項目を収録した完全版レポートをご用意しています。

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本稿をもって「AI×次世代原子力」シリーズの3部作・個別企業編4本が完結しました。続く第3弾は「AI×防衛テック」前編:業界マップです。


シリーズ構成(第2弾・完結)

  1. 第1弾:AI×量子コンピューティング(完結)
  2. 第2弾:AI×次世代原子力 前編・中編・後編(完結)
  3. 第2弾:個別企業編① Oklo
  4. 第2弾:個別企業編② NuScale Power
  5. 第2弾:個別企業編③ NANO Nuclear Energy
  6. 第2弾:個別企業編④ Centrus Energy(本稿・第2弾完結)

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