唯一の黒字企業が握る「燃料インフラ」というカード
本シリーズの3部作・個別企業編①〜③で確認した通り、Centrus Energyは対象4社の中で唯一、既存技術による黒字の売上基盤を持つ「燃料インフラ」企業です。本稿は「AI×次世代原子力」個別企業編の最終回として、2026年8月6日発表のQ2決算と、Oklo・X-energyとのHALEU契約拡大を中心に検証します。
KPIサマリー(2026年9月上旬時点)
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 株価 | $171前後 |
| 時価総額 | 約$34億 |
| PER(TTM概算・編集部計算) | 約79倍(過去5年平均は約15倍) |
| Q2売上高 | $176.1M(前年同期比+14%、市場予想を20.3%上回る) |
| Q2調整後EPS | $1.77(市場予想を82.5%上回る) |
| バックログ | $45億(2040年まで) |
この記事のポイント
- Q2売上高・EPSともに市場予想を大幅に上回った。バックログは2040年までで45億ドルへ拡大し、30億ドル超の顧客契約から財務上の停止条件を解除
- X-energyとの間で確定契約を締結し、Okloとも供給関係の構築が進む。ただしOkloとの関係は現時点でLOI段階にとどまり、契約の拘束力には差がある
- 20%濃縮HALEUを製造できる唯一の米国内ライセンス保有企業として、次世代炉メーカー各社にとって代替の効きにくい供給元
- オハイオ州パイクトン施設の商業生産開始目標は2029年を維持。雇用目標は175人超へ引き上げ
- 編集部計算のPERは約79倍で過去5年平均(約15倍)を大きく上回る。アナリスト評価は総じて強気(買い9・中立5・売り0)だがJPMorganは目標株価を引き下げるなど幅もある
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ウラン濃縮インフラ事業の位置づけ、政策・規制環境、財務上の停止条件解除が意味すること、Q2決算のセグメント別ハイライト、Oklo・X-energyとのHALEU契約の詳細な比較、株式バリュエーションとアナリスト評価、5つのリスク要因、そして「WHAT TO WATCH」6項目を収録した完全版レポートをご用意しています。
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本稿をもって「AI×次世代原子力」シリーズの3部作・個別企業編4本が完結しました。続く第3弾は「AI×防衛テック」前編:業界マップです。
シリーズ構成(第2弾・完結)
- 第1弾:AI×量子コンピューティング(完結)
- 第2弾:AI×次世代原子力 前編・中編・後編(完結)
- 第2弾:個別企業編① Oklo
- 第2弾:個別企業編② NuScale Power
- 第2弾:個別企業編③ NANO Nuclear Energy
- 第2弾:個別企業編④ Centrus Energy(本稿・第2弾完結)
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本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の有価証券の購入・売却を推奨するものではありません。契約・受注に関する記述は拘束力の有無を確認できる範囲で区別していますが、詳細な契約条件は非開示の場合があります。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行っていただきますようお願いいたします。