製薬・バイオ入門シリーズ 第2弾|銘柄マップ

製薬・バイオ入門シリーズ第2弾 12銘柄マップ ― 6つの事業モデルで読む、新しい12社

公開日:2026年10月6日/各社の状況は2026年10月上旬時点の編集部確認
第1弾では、製薬・バイオ関連の17社を「6つの事業モデル」に分けて紹介しました。第2弾では、同じ6分類ごとに新しく2社ずつ、合計12社を取り上げます。第1弾は赤字の小型株が中心でしたが、第2弾では黒字の会社や中型株も加え、「同じ事業モデルでも、規模や段階が違うと何が変わるのか」を比べながら読めるようにしました。各記事は2026年10月7日から1日1本ずつ公開します。

6つの事業モデルと、第2弾で読む順番

第1弾と同じく、「売上がある会社」から始めて「臨床試験のデータが企業価値のすべて」という会社へと進む順番です。

ロイヤルティ型 → ツール・装置型 → 商業段階の特殊製薬 → 持株会社型 → プラットフォーム型 → 創薬型
左ほど収益が安定しやすく、右ほど試験結果しだいで価値が大きく動きやすい傾向があります(あくまで一般的な傾向です)。

ロイヤルティ型

他社の薬が売れるたびに、売上の一定割合(ロイヤルティ)を受け取る権利で稼ぐモデル。自ら臨床試験を行うリスクは小さめです。
LGND
Ligand Pharmaceuticals
多数の薬のロイヤルティ権を集める「ロイヤルティの束ね役」。2026年7月に同業のXOMA Royaltyを買収し、保有する権利の数を大きく増やしました。
第1回|10月7日公開予定 記事へ →
INVA
Innoviva
GSKの呼吸器薬からのロイヤルティに加え、集中治療・感染症の薬を自ら販売する事業も育てている「ロイヤルティ+自社販売」の複合型です。
第2回|10月8日公開予定 記事へ →
この分類で見るポイント: ロイヤルティを「集める」会社と、ロイヤルティから「自社販売へ広げる」会社の違い

ツール・装置型

製薬会社や医療機関に、装置や消耗品を販売するモデル。薬の試験結果に直接左右されにくい一方、顧客の設備投資の動向に影響を受けます。
RGEN
Repligen
抗体医薬などを工場で作る工程で使うフィルターや装置を販売。製薬会社の生産が増えるほど消耗品が売れる構造で、2026年は業績見通しを引き上げました。
第3回|10月9日公開予定 記事へ →
BFLY
Butterfly Network
半導体チップを使った手のひらサイズの超音波診断装置を開発・販売。2026年第2四半期は過去最高の売上を記録しましたが、まだ赤字の成長段階です。
第4回|10月10日公開予定 記事へ →
この分類で見るポイント: 黒字の中型企業と赤字の成長企業で、同じ「装置+消耗品」モデルがどう違って見えるか

商業段階の特殊製薬

すでに販売中の薬を持ち、売上がある会社。ただし、売上があっても黒字とは限りません。
COLL
Collegium Pharmaceutical
痛みの治療薬に加え、ADHD(注意欠如・多動症)の治療薬の買収で事業を広げてきた会社。他社から薬を買い取って売上を伸ばす戦略が特徴です。
第5回|10月11日公開予定 記事へ →
HROW
Harrow
眼科(目の病気)に特化した製薬会社。売上は伸びている一方、2026年第2四半期は赤字となり、成長と利益の両立が課題です。
第6回|10月12日公開予定 記事へ →
この分類で見るポイント: 「買収で広げる」戦略と「1つの専門分野に集中する」戦略の違い

持株会社型

複数の子会社・関連会社を通じて、いくつもの薬の候補を同時に開発するモデル。
BBIO
BridgeBio Pharma
遺伝性の病気ごとに子会社を作る形で始まり、いまは心臓病の薬「Attruby」を自ら販売する会社へと姿を変えつつあります。持株会社型の「その後」を見る例です。
第7回|10月13日公開予定 記事へ →
PRTC
PureTech Health
新しい会社を次々に立ち上げて育て、上場や資金調達で価値を引き出すモデル。ロンドンと米ナスダックの両方に上場しています。
第8回|10月14日公開予定 記事へ →
この分類で見るポイント: 子会社モデルから「自社販売の会社」へ変わる道と、「会社を生み続ける」道

プラットフォーム型

薬を生み出すための技術基盤を持ち、技術の提供料や提携先からの一時金(マイルストーン)で稼ぐモデル。
SDGR
Schrödinger
物理学の計算で薬の分子を設計するソフトウェアを製薬会社に販売しつつ、自社や提携先での創薬にも取り組む「ソフト販売+創薬」の2本立てです。
第9回|10月15日公開予定 記事へ →
RXRX
Recursion Pharmaceuticals
自動化された実験設備とAIを組み合わせて創薬を目指す会社。Roche(Genentech)などとの提携から一時金を得ていますが、赤字は大きく続いています。
第10回|10月16日公開予定 記事へ →
この分類で見るポイント: 第1弾で学んだ「実現率」――技術への期待が、どれだけ実際の成果につながっているか

創薬型

自社で薬を開発するモデル。製品の売上はほぼなく、臨床試験のデータが企業価値を大きく左右します。
VKTX
Viking Therapeutics
肥満症の治療薬候補を開発。注射薬は大規模な第3相試験の段階にあり、大手製薬会社が先行する市場でどう戦うかが注目されています。
第11回|10月17日公開予定 記事へ →
NTLA
Intellia Therapeutics
体の中で直接遺伝子を編集する治療法を開発。遺伝性血管性浮腫の候補が第3相試験で良好な結果を示し、承認申請に向けて準備を進めています。
第12回|10月18日公開予定 記事へ →
この分類で見るポイント: 第1弾の初期段階の会社と比べた、第3相・承認申請が近い会社の見方

公開スケジュール

公開日 回 銘柄 事業モデル
10月7日 第1回 Ligand(LGND) ロイヤルティ型
10月8日 第2回 Innoviva(INVA) ロイヤルティ型
10月9日 第3回 Repligen(RGEN) ツール・装置型
10月10日 第4回 Butterfly Network(BFLY) ツール・装置型
10月11日 第5回 Collegium(COLL) 商業段階の特殊製薬
10月12日 第6回 Harrow(HROW) 商業段階の特殊製薬
10月13日 第7回 BridgeBio(BBIO) 持株会社型
10月14日 第8回 PureTech Health(PRTC) 持株会社型
10月15日 第9回 Schrödinger(SDGR) プラットフォーム型
10月16日 第10回 Recursion(RXRX) プラットフォーム型
10月17日 第11回 Viking Therapeutics(VKTX) 創薬型
10月18日 第12回 Intellia Therapeutics(NTLA) 創薬型

公開予定日は目安です。各社の状況(買収・事業内容の変化など)によって、銘柄や日程を変更する場合があります。

第1弾:製薬・バイオ17銘柄マップはこちら
この記事は投資判断を勧めるものではありません。取り上げた銘柄は当サイトが情報提供目的で継続的に追跡する対象であり、「おすすめの銘柄」ではありません。各社の紹介は2026年10月上旬時点で編集部が公開情報をもとに確認したもので、将来の業績や株価を保証するものではありません。開発中の薬の候補は、承認されていないものを含みます。投資の最終判断は必ずご自身で行ってください。